出会いの広場(琵琶湖記念公園)

1992 – 1993

滋賀県琵琶湖記念公園, 草津市烏丸半島
(写真1 出会いの広場全景)

突堤、35ヘクタールの周遊歩道、船着場、完成。近年では、湖、ダム、河川等ウォーターフロントの周辺整備計画の総合プロデュースによって、大地や地球をテーマに活動。



出会いのアーチ(写真2, 3)

ステンレス 高さ 15 m

噴出する水の出口は琵琶湖の形、池の形は近畿地方。琵琶湖から流れる水が近畿地方をうるおすというコンセプト(=観念)。


出会いの広場(写真4〜7)

様々な形の石像彫刻 (白御影石)12 点を
池のまわりに置いて、
人生の歩みを表わしている。
悩み、孤独、誕生、
ヨガの行者のように
世の中を逆さに見る、
伸びをする、祈る、
死を見つめる…。

(写真6)悩んでいる人の姿
(写真7)世界放浪時代にインドで、何日も逆立ちしている修行者を見た。


かたちの哲学(写真8, 9)

琵琶湖人工海浜の工事施工のポイントは、人工的な岸につける石組に、どのように自然感を出すかということである。
具体的には、現場に立ってみて、比叡山の山並みを見て会得した。石と岸のあいだの形は、比叡山の形をそのまま借景として地面に写し取り、立体(=向こう)から平面(=こちら)に置き変えるということである。
このことは、鎖を地面に置いて溶接し、立てた時、大地の歪んだ形が平面から空間に際立つということと通底する。
立体から平面へ、平面から立体へと視点の位置を変え、自己の意味性を自然を通して感じるということである。



わらび突堤(写真10)

ステンレス・稲田石

人工砂浜を作る時に重要な事は、どこの砂を使うかである。
山砂の場合は、夏は温度が上がりすぎて暑くて歩けない。沖縄のように白い貝がらから成る砂の場合はコストがかかり、風で飛んでしまう。ここでは、瀬戸のカオリン焼物用の砂を活用した。比重、見た目、コスト、温度、心地よさ、すべてを検討しないと出来ないわけである。350 メートル。

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